何を捨てるかで、人と仕事の質は決まる。残すと決めたものが輝き出す瞬間
仕事でも人生でも、
「何をやるか」よりも「何を捨てるか」の方が、ずっと難しい。
やろうと思えば、できることは増えていく。
経験も増え、頼まれることも増え、選択肢は広がる。
けれど、そのまま全部を抱え続けると、ある瞬間からすべてが鈍くなる。
忙しいのに、前に進んでいる感じがしない。
成果は出ているはずなのに、手応えが薄い。
そんな感覚を覚えたとき、多くの場合、問題は能力ではない。
捨てる決断をしていないことだ。
何かを捨てるというのは、
単に「やらない」と決めることではない。
- 評価されやすいけれど、本心では大事にしていない役割
- 昔は意味があったが、今の自分にはもう合わないやり方
- 安心はできるが、成長を止めてしまう選択
こういったものを、
「まだ使えるから」「損ではないから」という理由で残し続けてしまう。
でも、本当に厄介なのは、
それらがじわじわと、本当に残したいものの輪郭をぼかしていくことだ。
一方で、意志を持って捨てると、面白いことが起きる。
空白が生まれる。
時間だけでなく、思考や判断にも余白ができる。
すると、それまで当たり前にやっていたことの中に、
「これは残したい」「これは手放してよかった」という感覚がはっきりしてくる。
不思議なことに、
残すと決めたものは、何も足さなくても輝き始める。
集中が深くなる。
説明が簡潔になる。
一緒に仕事をする人も、自然と合う人だけが残る。
捨てることは、失うことではない。
むしろ、自分の意志をはっきりさせる行為だ。
何を大切にしているのか。
何にはもう時間を使わないのか。
それが明確になるほど、
残したものは強く、静かに光り続ける。
